整備日記や、独り言などを不定期更新でお送りいたします。

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2006/12/26

LSD


■ 915型ミッションのLSDを取付しました。
交換はデフサイドカバーを外せば、簡単に出来ますがポルシェの場合は調整が少し面倒なんです。

最適なバックラッシュを出す為に、最低でも4回は脱着を繰り返します。

調整はサイドベアリングのシム調整で行います。

■ ミッションケース半分はデファレンシャルが入ってます。各ギヤ自体は意外と小スペースに収まっていますね。

■ 左がリングギヤで右側がLSDです。矢印の部分がサイドベアリングです。画像では見えませんが、下側にも同じベアリングがあります。

■ 最初の調整は、左右のクリアランス(LSD全体の幅)を決定します。
リングギヤを付けずに組付けし、ダイヤルゲージで左右のクリアランスを測定します。

左右のシム厚が決まったら、リングギヤを装着して今度はリングギヤのバックラッシュを調整します。

リングギヤにバックラッシュ数値が刻印されていますので、左右のシムを入れ替えて、ダイヤルゲージでギヤのガタツキを測定し、規定の数値に調整します。

■ シムは0.1mm刻みで用意しています。シムの厚みでバックラッシュを調整します。

サイドベアリングは圧入されていますので、プーラーでベアリングを外し、シムを調整しプレス機で圧入する作業を繰り返し行います。



2006/12/18

911ワイドボディー No2


■ 15日に紹介したボディー製作ですが、ようやくサイドスカートの型が出来上がりました。
鉄板を曲げたり、溶接したりして製作します。今回は鉄板を使用しましたが、複雑な形状の物は”木”で造ります。

当社のフロントバンパー用エアダクトやサイドエアーダクトは木製の型です。

■ 内側から見た画像です。内側からFRPを張り合わせてFRP製品は製作いたします。

■ FRPで製作してからダクトの穴を開けてネットを貼ります。

■ サイドスカート無しはこんな感じです。



2006/12/17

911Carrera3.2L エンジンO/H

 今年の春に車検整備でタペット調整をしたのですが、エキゾーストバルブがバーを外した所、ナットが1つ落ちてきました。

そーです。ヘッドボルトが折れてるんです。早速オーナーに連絡した所、「見逃してください!タペット調整はしないで、そっとカバーを閉じてください」とのこと。
点検した所、1本だけなので今年はこのまま乗って、冬にO/Hする事になりました。
今まで経験したヘッドボルト折れ最高記録は6本でした。
さすがにバスバスと圧縮漏れを起し調子悪かったですね。

最悪の状態は、ヘッドとシリンダーが歪んで研磨するか、交換するしかありません。

■ 当社で14年間、整備してきたエンジンです。チューニングを含め、今回で3回目のエンジン降ろし作業です。

■ 専用工具でヘッドボルトを全て抜き取ります。

■ クランクケースのネジ部を痛めないように、慎重に作業します。

■ 右下の画像が強化スタットボルトです。右上画像はヘッドワッシャ-・ヘッドナット 勿論新品交換です。

■ ヘッドボルトにロックタイトを塗り、クランクケースに挿入します。

■ ヘッドボルトの高さ調整をしながら、合計24本を装着します。

■ ちなみに、このヘッドボルトは993品番の全ネジタイプです。930/964の純正よりも強化されています。
価格は\6,250- 24本で\150,000-(純正価格)

最近では純正ヘッドボルトが高価になりましたので、社外強化品のヘッドボルトを使用しています。

価格 \63,000- 24本セット(930/964/993)



2006/12/16

911DAYS Racing Porsche Super Bible

 レーシングポルシェ記事を厳選。全100ページのうち約20ページに未公開写真を使用し、書き下ろしのインプレッションも加えて1冊の本にまとまってます。

 レーシングポルシェの資料としてだけでなく、写真集、さらには本誌では読めない書き下ろし原稿までも楽しんでいただけます。

■ 価格 \3,500 (A4ポスター付き)

■ 掲載車種 ■

※ 904Carrera / 906 / 911R / 911CarreraRSR3.0 / 934
935K3 / 996GT3CUP / 997GT3CUP / 911CUP3.8RSR
996GT3R / 962C / 911GT1ROAD Ver / 911GT1-98



2006/12/15

911ワイドボディー


 只今、ボディー製作している車輌です。雪が降る前に納車したいのですが、サイドスカート製作に苦戦してます。フロントフェンダーはダクト付きの11Jフェンダーですので、フェンダー部のラインに沿って膨らみをつけます。

この車輌の為だけに型から製作しますので、時間が掛かります。 ワイドフェンダー用のサイドスカートは、まだ価格未定ですが、興味のある方はお問い合わせください。

■ ボディー色はスーパーホワイトです。

 83年式911SCベースです。 11月に紹介したレースカーと同じボディーキットです。

■ オーナーの希望でサイドスカートはワンオフで製作します。

■ 通常はこんな感じです。真横から見るとオイルラインが丸見えとなります。

■ フロントバンパーは、RAUH-Welt製のRW964GT 2006年Styleを装着します。ウインカーとエアダクトは964用を使用します。



2006/12/13

911Turbo ミッションO/H

 930.34型/4SPEEDのO/Hをしています。
症状は2速がギヤ鳴りで、3速が完全に無くなってしまいました。
 数年前から3速に入り難かったそうですが、オーナーは3速を飛ばして2-4にシフトアップして乗っていたようです。
Turboはトルクがありますので、街乗りでは不自由なかったようです。
■ 交換部品は、1st/2nd/3rd/4thのシンクロリング・2nd/3rdのシンクロハブ・3rd-4thのシフトスリーブです。

■ ポルシェ専用ミッションスタンドにセットし、O/Hに入ります。

■ フロントカバーを外します。4速ですので非常にシンプルです。 画像が赤く見えるのは、オメガ690ミッションオイルです。

■ センターカバー外し、ギヤASSYベアリングプレートのナットを外します。基本的には915型のミッションと同じですが、ベアリングプレートが一体化になっていて強化されています。

■ ギヤASSYをこのままの状態で取り外します。

■ 3速のシンクロハブ・リング・シャフトスリーブを交換します。
3速側のハブが異常磨耗し、スリーブまで損傷し交換となりました。 原因はシフトホークの調整不良だと思われます。

■ 各ギヤ・シンクロハブ・シャフトなどWPC加工をしてから組み付けに入りますので、一週間程の加工待ちとなりました。



2006/12/11

軽量クラッチ

 86Year 911Carreraのクラッチ交換をしました。
通常はスチール製のプレッシャープレートが装着されてますので、当社では交換の際には軽量のアルミプレッシャープレートをお勧めしています。

915型のフライホイールは、純正でも軽量ですので磨耗していない限り交換はしません。(当社レース用車輌も純正品を使用しています)
■ クラッチ系が軽量になれば、アクセルレスポンスが向上しシフト操作が素早く行えるようになります。

■ 画像左側がアルミプレートで、右側がスチールプレート。

■ スチールプレート重量は、5.99Kg

■ アルミプレート重量は、4.43Kg と1.56Kg軽量となります。

■ 通常、クラッチディスク・プレート・ベアリングの3点セットを交換します。

■ エンジンを降ろしての整備となりますので、フライホイール側のクランクオイルシール・ミッション側のベアリングガイドチューブオイルシールなど、オイル漏れが無くても交換した方が良いでしょう。



2006/12/5

ポイント式ディストリビューター

・・・
 911シリーズは1977年式まで、ポイント式のデスビとなりポイント調整を定期的に行わなければなりません。
 
 接点が荒れてきた場合はポイントを交換しますが、このポイントレスキットに交換すれば、メンテナンスフリーとなります。

 今回は車検で、76Year911Carrera3.0が入庫しましたのでオーナーの希望により交換いたしました。

交換は簡単で、デスビキャップ・ローター・純正ポイントを外してキットと交換するだけです。

■ 外した純正ポイントです。モジュール配線を通す為に、クリップ類も外します。

■ 配線は、ポイント信号とCDIの電源の2本となります。

■ マグネットスリーブとモジュールのクリアランスを0.8mmに調整してロックします。

■ 価格 : \15,800 年式によって種類がありますので、お問い合わせください。

■ 無接点ですので、ポイント系にトラブルがあった車輌は見違えるようにアイドリングが安定し、吹け上がりもシャープになります。
オールドポルシェにはお勧めの一品です。